
コスト削減の評価を行う目的
コスト削減情報ナビ(以下、当サイト)では、企業や団体のコスト削減に貢献する、様々な製品やサービスを紹介しております。その紹介記事の後半部分では、チャートを使った独自のコスト削減評価を付記しております。コスト削減推進を任された企業の担当者や管理者の方々に、より有益な情報を提供するためですが、なにより多くの方々に私たちの周りに溢れる「コスト削減のヒント」を認識していただくためでもあります。
それためには、客観的でより公正な評価を行う必要がありますが、その評価はあくまで、評価される側が公開している情報をもとにせざるを得ません。完璧な評価を行うことは不可能かもしれません。さらにその評価を受け取る側の状況によっても評価が異なってしまう事もありえます。
例えば、機能数が少ないにもかかわらず高性能で安価な製品があったとします。当サイトでは高い評価でした。そして、この製品の導入を検討している企業が2社あり、1社は「事業を開始したばかりのA社」、もう1社は「全国規模にまで拡大しているB社」だったとします。まずA社は、事業の安定化を急ぐ必要があり、「より安価であること」が重要だったので、当サイトの評価と同じく高い評価となりました。しかし、一方のB社は価格よりも「機能の充実」による作業負荷軽減に期待していたために、当サイトとは評価が異なってしまったという事がありえます。
コスト削減の評価方法

評価の片寄りを極力無くすために5つの「評価軸」を設定し、その評価軸ごとに関連する評価項目を作成しました。さらに、その各評価項目には重みづけを行ったポイント数を割当て、製品やサービスが評価項目に該当している場合は、そのポイント数を評価基準値(平均値)にプラスして各評価軸の合計を算出するという方法としております。そして、各評価軸で算出された値は視覚的に認識してもらうためにチャート化しております。これにより、評価者の主観を可能な限り排除できるのではないかと考えます。
以下は、その5つの評価軸に関する概要です。
コスト感
製品・サービスの価格や料金、料金プランなどから「安さ」「コスパの良さ」を評価いたします。そのため、5つの評価軸の中では、直接的でわかりやすい指標かもしれません。設定料金が相場と比較するとどうなのか、値引き率ははどの程度なのかの評価だけでなく、料金プランやオプション数の豊富さ、機能の充実さなども評価項目として設定しております。さらに当サイトで紹介しているサービスの中には、無料で提供しているものもあるのですが、その評価に関しては、業務作業負荷をどれだけ軽減しているかを評価しております。
導入のしやすさ
製品やサービスには、使用方法等をイメージしやすいサービスとそうでないサービスがあります。導入した際、どういう結果を招くのか、本当にコスト負担が減るのか、その判断が容易なものや難しいものがあるでしょう。導入検討時に、その検討期間が長期化し困難を極める状況になったならば、それは人的なコスト負担がかかっている状態となり、評価できません。できるだけ早急に導入する・しないを決定できることが理想です。その導入のしやすさを評価するために、試用の有無、試用期間の長さ、無料プランの有無等の評価項目を設定しております。
サポートの豊富さ
この評価の判断には注意が必要です。サポート窓口が豊富で、長時間対応しているということだけをもって、コスト削減に貢献しているとは判断できないからです。というのは、製品・サービスによっては利用イメージを把握しやすく、サポートを特に必要としないものもあるでしょう。当サイトでは、単にサポート窓口の豊富さやその充実度を評価しておりますので、検討中の製品・サービスの特長が把握しづらく、導入検討時や導入後の使用に時間が必要な場合などに、参考にしていただく方が良いかと思います。
掲載実績
製品・サービスの公式サイトや公的な情報サイト等に掲載された情報をもとに評価しております。そのため、その実績情報が存在しない場合は当然ながら評価ができなくなり、評価基準値にまでスコアが下がってしまいます。リリースしたばかりのサービスや提供元の判断により、その情報が公開されていない場合もありますので、そこはしっかりとご承知おきください。
独自性
評価対象が、他の製品やサービスにはない独自機能等、コスト削減に役立つ強みを持っている場合は、評価いたします。さらに関連会社や他社を問わず、外部の製品・サービスと連携が可能で、業務コストを削減できるものや、オプション機能が豊富で拡張性に優れているものを評価いたします。
当サイトとしては紹介する製品やサービスは、なるべく「良い面」をクローズアップして、ネガティブな紹介は行わないようにしております。ただし、コスト削減のヒントを認識してもらうための「コスト削減の評価」は、客観的で公平な評価に近づけるために、機械的に評価を行っております。決して評価を行った製品やサービスの性能や品質等を保証したり、勧めたり、批判したりするものではないので、その点はどうかご理解いただきたいと思います。そして、必要があれば、これらの評価基準は都度見直していくこともあります。どうかご了承ください。